さる1月28日に滋賀県草津市のボストンプラザホテルで開催された滋賀六士会研修会「成年後見人の職務における実務上の諸問題」において,講師をしました。
同日の対象は六士業の士業者で,講師は,滋賀県司法書士会から町田一平先生,近畿税理士会滋賀県支部連合会から杉本浩志先生,弁護士会から私でした。
成年後見制度について,第一部では各会の取り組みについて各講師が報告し,第二部ではシンポジウム形式で進行役に中村明宏先生(滋賀弁護士会)を加え,後見業務を身上監護と財産管理に大きく二つに分けた上で,その実際についてお話をしてきました。
身上監護については,住居の確保と居所の指定,見守り,医療同意,延命中止といった後見業務では避けてとおれないシビアな問題について,財産管理については,預貯金の管理,投資・投機取引,不動産の管理,扶養義務の履行,贈与・寄付,相続人としての権利行使,生活保護,後見事務の終了といった基本的事項について報告・議論を行いました。また,マイナンパー制度の開始に伴う変更についても言及がありました。
各会の研修状況等を把握することができ,今後の成年後見の増加を考えると,弁護士会にもより大きな役割が求められることを実感した研修会でした。