道家健一「お金を回収する交渉技術」(すばる舎リンケージ)

元ノンバンカーの著者による回収交渉のノウハウ本。プロ向け。

類書との最大の違いは,法的手段や内容証明といった方法がまったく出てこないこと。タイトルのとおり,普段の対応と回収時の交渉だけで回収率を高める方法が書かれている。

回収の基本的方法を知らない一般の方よりも,形式的な意味での手段は知っているがもう一押ししたい弁護士やその他のプロ向け。

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中沢康彦「星野リゾートの教科書」(日経BP社)

星野リゾートの星野佳路社長の実践する「教科書通りの経営」の教科書を紹介する本。同時に星野リゾートのケーススタディという意味での教科書とのダブル・ミーニングな気がする。
教科書に従って成果がでる様子が記されている。

読んでいるうちに20冊くらい別の本を読みたくなる困った本。

経営者,独立士業で現状から頭一つ抜け出したい人向け。

円満字陽介「京都まち遺産探偵」

個人的な分類は実用書?

京都が好きで京都の観光地はだいたい知っている人向け,かな。
あるいは京都に住んでいてお散歩が好きな人。

問題 狛犬の代わりに狛猪がある神社はどこか。(初級編)
問題 清水寺に1年中いる蝉はどこにいるか。(中級編)

別にクイズの本ではなくて(上の問題は私が作った。),見落としがちな細かいものを集めている本。

京都市電のポールがまだ市内には沢山あって,その上には擬宝珠があるとか。
これをもって京都を散歩したくなる本。

ANA Dinersプレミアムの取りこぼしマイルとANA VISAプレミアムのマイル効率検討

ANA Dinersプレミアムは,100円あたり2マイルが付与され,マイル効率が非常に良い。

しかしながら,Diners Clubカードであるためにそもそもカード決済できない場面も出てくる。そこで,決済できない金額の比率がどのくらいでANA VISAプレミアムよりマイル効率が悪いことになるかを計算する。

ANA VISAプレミアムのマイル獲得は1000円あたり15マイルである。

ANA Diners プレミアムのマイル獲得は100円あたり2マイルである。

その他の補完カードのマイル獲得は1000円あたり5マイルである。

決済額をX円,Diners Clubで決済できなかった金額をY円とすると,獲得マイル数は

0.2×(X-Y)+0.05×Yで,これが0.15×Xより大きければ良く,変形していくと

x > 3y

となるから,決済額の75%がDinersになっていれば良いことになる。

福田 晃市「中国人に学ぶ「謀略の技術」」(PHP研究所)

タイトルがあまり良くないかもしれない。

内容は,中国古典に学ぶビジネス上の人間関係の技術に近い。いろいろな古典の故事にあらわれる人間像の現代的応用といったところ。ただ,それほど深い考察をしているわけではないので,どちらかというと普段紹介されない中国古典についての読み物として捉えると丁度良い。

飲茶「史上最強の哲学入門」 (河出文庫)

この本の最大の難点は,著者名が著者名に見えないことだと思う。あとカバーイラストが刃牙の人で中身と合わないように見える(読んでみると意外とあってるんだけど)。

それはさておき。

法学でもその他の人文系学問なんでも良いけれど,西欧的なものをちょっと勉強すると行き当たる基本素養として要求される哲学的なもののアウトラインを真理,国家,神,存在の各章にわけて哲学者ごとに極めて大雑把に記述した本。大学受験の実況講義シリーズみたいなのり。たぶん,それなりのレベルの高校生くらいの学力でさらっと読める。法学をなんとなく勉強していて基本素養に不安がある人にも良さそう。

山口勉「でんかのヤマグチさんが「安売り」をやめたワケ」(宝島社)

やまぐちさんちのつとむくんの本(違

町田市にある1店舗の電気屋さん(電器屋さん?電機屋さん?)の話。

価格競争力のない中で,一般的商品をどのように利幅をとって売り,デフレの風潮や価格競争から逃れるかに重点をおいている。

提供商品自体の差がない(顧客にわからない)という状況の中で,弁護士がどうやって生きていくかということの参考になるかと思って購入。
おそらく,このヤマグチさんのような業態が成立する弁護士はいそう。
一つの方向性だと思って読了。