樋口 毅宏「おっぱいがほしい!: 男の子育て日記」

牡蠣フライ・ソフトクリームみたいな本だった。

大きなくくりでは兼業主夫(?)の子育てエッセイである。
出版間もないタイミングで私のTweetを使ったからということで献本をいただいて(220ページに載っていた),今日,ようやく読了した。

ちょうど,うちも弁護士・自営業夫婦であり(男女逆だけど),一文くん(本の中で子育てられている男の子)の少しだけ後に生まれた子がいるので,場面も気持ちもすごく分かる。

あ,いや,違う。
半分くらい分かる。

子どもに関するエピソードはものすごく分かる。
カワイのピアノもあるし,体調を崩し方もよく分かる。
皮膚が負けやすいところや呼吸器弱めなところまでよく似ていて,
「あー,あるある」とか,「あったあった」とか言いながら読み終えた。

また,働き続けないと稼ぎのない自営業の子育ての大変さも分かる。

他方,お二人の夫婦関係は全く分からない。
あまりに色々とセキララ過ぎてここで中身を書くこと躊躇される。
気に入った本は数冊買って友人に送ったりするのだが,この本を差し上げるとセクハラになりかねない。

ここまでのセキララ文章と子育てエッセイとの組み合わせで1冊の本というのは,これまでなかったに違いない。
食べ合わせの悪そうなものの組み合わせで美味しく仕上がっている本だった。

【おすすめしたい方】
下ネタ耐性のある子育て中の方。

【おすすめできない方】
未婚の方。

※「おっぱいがほしい!」というタイトルは秀逸だと思う。
夜中に泣き出したときのうちの子はおっぱい以外での沈静化は不可能でパパは何もできないのである。切実。

※私のTweetを使っても良いかという連絡は三輪先生からいただいた。こんな連載でも原稿作成段階で三輪先生のチェックが入っているのか…と読後に思い返して驚愕。

広告

株式会社バンクのサービス”CASH”について

https://cash.jp/

以下,単なるメモです。

ちょっと気になったので利用規約を読む。

キャッシュにした時点で,売買契約成立・所有権移転の古物営業の体裁をとっている。商品を送らずキャッシュを返す場合の2ヵ月15パーセントの手数料は売買契約の解除に伴う予定損害賠償としての処理。

ただ,これ,社会的機能としては質屋営業なので,質屋営業の許可をとっておくのが手堅いのだが,そこをどうしているかは不明。仮に質屋営業の許可をとっていないと,質屋営業について古物営業の体裁をとれば潜脱して良いかという問題が出てくる。

手数料が2ヵ月15パーセントという設定は質屋営業法を見ているような気がしないでもない。質屋は歴月9パーセントの計算が認められている。

悪用やお得な使い方については,既にいくつもアイディアがあるが,ブログに書くのは止めておこう…。

※2017/06/28 14:36追記

質屋営業とってないらしい。とすると,感覚的判断としてはとっていいリスクを超えてる。

すでに,友だちのものをとってキャッシュにしたやつ(今のところ返済するつもりはある,メルカリの商品写真で査定を受けてプラスを確認してからメルカリで購入しているやつ(新種の無在庫転売)がでている模様。

※2017/06/28 15:45 追記

どうも,写真は査定に影響していないっぽい。

写真を判別するか,人間が写真みて査定してるんじゃないかくらいは思っていたのだが,どうも入力された文字情報だけしか見ていないようだ。となると,売買契約の目的物の特定を欠いていることになりそうであるし,質屋営業法の潜脱であることがはっきりしてくる。

MHMはホントにこれを大丈夫といったのか?

小堺 桂悦郎「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学」

債務超過で死なない会社の話というか,税法の病理の話というか。

中小企業の法務や破産法について経験の少ない若手弁護士向き。

事件のためというより,自分の節税のために読む方が良いかも知れない。いくつかヒントはある。あと,ちょっと税理士法とか大丈夫か心配。

道家健一「お金を回収する交渉技術」(すばる舎リンケージ)

元ノンバンカーの著者による回収交渉のノウハウ本。プロ向け。

類書との最大の違いは,法的手段や内容証明といった方法がまったく出てこないこと。タイトルのとおり,普段の対応と回収時の交渉だけで回収率を高める方法が書かれている。

回収の基本的方法を知らない一般の方よりも,形式的な意味での手段は知っているがもう一押ししたい弁護士やその他のプロ向け。

中沢康彦「星野リゾートの教科書」(日経BP社)

星野リゾートの星野佳路社長の実践する「教科書通りの経営」の教科書を紹介する本。同時に星野リゾートのケーススタディという意味での教科書とのダブル・ミーニングな気がする。
教科書に従って成果がでる様子が記されている。

読んでいるうちに20冊くらい別の本を読みたくなる困った本。

経営者,独立士業で現状から頭一つ抜け出したい人向け。

円満字陽介「京都まち遺産探偵」

個人的な分類は実用書?

京都が好きで京都の観光地はだいたい知っている人向け,かな。
あるいは京都に住んでいてお散歩が好きな人。

問題 狛犬の代わりに狛猪がある神社はどこか。(初級編)
問題 清水寺に1年中いる蝉はどこにいるか。(中級編)

別にクイズの本ではなくて(上の問題は私が作った。),見落としがちな細かいものを集めている本。

京都市電のポールがまだ市内には沢山あって,その上には擬宝珠があるとか。
これをもって京都を散歩したくなる本。