詐欺と転売は違う
Amazonで詐欺業者が増えているというニュースがでており,正規業者にも飛び火する等の問題が出ているようです。
関連して,「Amazonで騙されないで買い物する方法」というブログ記事を見つけたのですが,転売の問題と詐欺の問題をごちゃ混ぜにして問題を捉え切れていなかったようなので,注意喚起の意味でエントリを書くことにしました。ニュースで問題になっているのは転売屋ではないのです。
問題になってる詐欺の手口1
サンプルとして「Logicool ロジクール G440 ハード ゲーミング マウスパッド G440r」という商品を見てみましょう。
Amazonの表示する販売者の商品価格は現在1620円(+送料)です。
しかし,下の方に「新品の出品:11 ¥750より」の文字が見えます。「同じ物なら,できるだけ安いところから買いたい」ので,ここをクリックしてみましょう。すると,
こんなページが表示されます(上の方を切っています)。
850円(+送料340円)で販売している業者がいますね。安いですね。
でも,この業者は恐らく詐欺です。
見分け方を説明しましょう。見るべきポイントはこちらです。
この販売者には過去の販売に関する評価がありません。その上で,配送日が少し先(記事作成日は4月27日です。),かつ海外に設定されています。
これは,商品を即日発送したことにしておいて代金を受け取って逃げる詐欺手法と考えられます。商品到着がなくとも5月18日までは購入者は文句を言わない可能性が高く,しかし,即日発送として記録されていますからこの頃には販売者には商品代金は支払われており,詐欺が成功するのです。
どの業者を選ぶべきか
ではこの商品はどの販売者から買えば良いのでしょうか?一番分かりやすいのは2780円のショップクリックマウスです。
この販売者にはAmazonの配送センターより配送の記載があります。
これは,Amazonの管理する倉庫に商品があるということですから,通常の場合(Amazonの管理ミスや配送事故のない限り)商品は配送されます。
でも,ちょっと高い。この場合はPCDEPOTから購入するのもありです。
判断はここを見ます。
この販売者には過去12ヵ月に4220件の評価があり,94パーセントの高い評価を得ています。このような販売者が詐欺であることはまれです。ただし,最近の評価がない場合や最近になって悪い評価がついている場合はアカウントが乗っ取られているなど,危険なことがありますから,その場合は避けてください。
問題になっている詐欺の手口2
商品を1円で販売するなどして,購入者の個人情報を収集する詐欺の手口も知られています。これも判別は基本的に手口1と同じですが,それ以前に,右から左で中古屋に売っても利益になるような値段は必ず訳ありですから注意しましょう。
まとめ
さて,ここまでの結果をまとめましょう。
- 原則として,Amazon配送(≠Amazon販売)を買う。
- 新規出品者・海外発送者は要注意。
- Amazon配送でない販売者から買う場合は最近の評価を確認する。