牡蠣フライ・ソフトクリームみたいな本だった。
大きなくくりでは兼業主夫(?)の子育てエッセイである。
出版間もないタイミングで私のTweetを使ったからということで献本をいただいて(220ページに載っていた),今日,ようやく読了した。
ちょうど,うちも弁護士・自営業夫婦であり(男女逆だけど),一文くん(本の中で子育てられている男の子)の少しだけ後に生まれた子がいるので,場面も気持ちもすごく分かる。
あ,いや,違う。
半分くらい分かる。
子どもに関するエピソードはものすごく分かる。
カワイのピアノもあるし,体調を崩し方もよく分かる。
皮膚が負けやすいところや呼吸器弱めなところまでよく似ていて,
「あー,あるある」とか,「あったあった」とか言いながら読み終えた。
また,働き続けないと稼ぎのない自営業の子育ての大変さも分かる。
他方,お二人の夫婦関係は全く分からない。
あまりに色々とセキララ過ぎてここで中身を書くこと躊躇される。
気に入った本は数冊買って友人に送ったりするのだが,この本を差し上げるとセクハラになりかねない。
ここまでのセキララ文章と子育てエッセイとの組み合わせで1冊の本というのは,これまでなかったに違いない。
食べ合わせの悪そうなものの組み合わせで美味しく仕上がっている本だった。
【おすすめしたい方】
下ネタ耐性のある子育て中の方。
【おすすめできない方】
未婚の方。
※「おっぱいがほしい!」というタイトルは秀逸だと思う。
夜中に泣き出したときのうちの子はおっぱい以外での沈静化は不可能でパパは何もできないのである。切実。
※私のTweetを使っても良いかという連絡は三輪先生からいただいた。こんな連載でも原稿作成段階で三輪先生のチェックが入っているのか…と読後に思い返して驚愕。