Windows 10と電子内容証明

郵便局まで郵便を差し出しに行かなくて良く,また,書式でうるさいことを言われなくて済む電子内容証明郵便ですが,Windows10では使えないことになっているために諦めている人も多いように思います。

しかしながら,Windows10であっても普通に電子内容証明郵便のソフトをインストールして使用することができる場合があります。

私は,Windows10がプリインストールされたVaio Pro13 mk2をモバイルで使用していますが,これに電子内容証明郵便のソフトをインストールして使用しています。

Windows10を理由に電子内容証明郵便の利用を諦めている方は,一度,トライされてはいかがでしょうか?

【重要】「法律家のためのスマートフォン活用術」を参考にした人への注意喚起

日弁連 弁護士業務改革委員会編著である同書籍の64頁から67頁「ホワイトボードに書いた会議内容をスマートフォンで保存したい」において,CamScannerというiPhoneアプリが紹介されていますが,同アプリにマルウェアが混入しており,パスワード盗難の危険があるとのレポートがでています。

http://japanese.engadget.com/2015/09/20/app-store-xcodeghost/

その他のアプリについてもマルウェア等混入の危険がありますので,早めにご確認ください。

Logicool MX Mastert レビュー

深澤先生のリクエストにお応えして。

■良い点
しっかりしたつくり。
デスクの材質・色・照明を問わず正しく反応する。

Windowsの場合,
ジェスチャボタンを押しながら左で左スナップ,右で右スナップという機能がある。
スナップさせると画面を左右に二分割して,ウィンドウをスナップした側半分に展開してくれる。
(左右の他に「真ん中」があるようで,スナップしたウインドウをもう一度,スナップすると元のサイズに戻る。)
画面分割ソフトとしては,Eizoのモニタと同時にのみ使えるスクリーンスライサーを奨めていたが,
このマウスがあれば左右分割については同様のことができる。

■悪い点
親指のところにくるジェスチャボタンを押すことに慣れが必要。

スナップ機能周りを少しカスタマイズしたいのだが,
スナップに関連する機能は何故かカスタマイズの項目がない。

カスタマイズ機能があれば,
ジェスチャボタンを押しながら上の「ウィンドウの最大化」を
なにか別の物に割替えたい。
Win7以降では上スナップすれば普通にウィンドウは最大化するので,
わざわざジェスチャボタンで操作する意味が無い。

あと,趣味の問題としては側面の「進む」「戻る」は上下逆の方がしっくり来る。

■使い方
Windowsの場合,基本的には機能割り付けしない。
デフォルトで十分使い物になる。

センターホイールの手前にモードシフトボタンがあるが,
これだけ設定を変更し,何かマウス操作系のランチャソフトを割り当てると良いだろう。

多分,業務利用のためのカスタマイズのレビュー期待だったと思うんですが,このマウス,そういうのじゃない感じですね。

滋賀県内の裁判官異動について

かなりの異動がありました(なお,民刑各1部です)。
以下,敬称略です。

●去られた方々
野中百合子 依願退官(大津家、地裁判事) 家裁上席
坂上文一 高松高裁判事(大津地、家裁判事) 民事
宮本博文 広島地、家裁判事(大津地、家裁判事) 民事
北村ゆり 東京地裁判事(大津地、家裁判事) 民事
玉野勝則 大阪地裁判事(大津家、地裁彦根支部判事) 彦根支部

●来られた方々
佐藤克則 大津家、地裁判事(大阪地、家裁堺支部判事) 家裁人訴
川口泰司 大津家、地裁判事(大阪家裁判事) → 家裁? 
小川紀代子 大津地、家裁判事(名古屋高裁金沢支部判事) 民事4係
溝口理佳 大津地、家裁判事(名古屋地裁判事)  民事2係
堂英洋 大津家、地裁彦根支部判事補(横浜地、家裁判事補) 彦根支部
豊田里麻 大津地、家裁長浜支部判事補(岡山地、家裁判事補) 長浜支部

川口判事の法廷担当が出ていない。

「滋賀県高齢者障害者虐待対応専門職チーム研修」への参加

平成27年3月14日に,「滋賀県高齢者障害者虐待対応専門職チーム研修」に受講者として参加してきました。

県内で高齢者虐待,障がい者虐待への対応を行っている社会福祉士・弁護士の合同研修で,比較的最近発生した関東某県での施設内虐待を題材に,社会福祉士・弁護士の各講師が検討を行いました。

検討に引き続き,参加の社会福祉士から各人の体験に基づく意見や事例の報告もあり,興味深い研修会でした。

毎月1回以上,虐待対応専門職チームとして行政の職員と共に虐待ケースの検討を行っておりますが,基本的に講師やSV側で,すっかり受講側から遠のいてしまっていましたので,久々に虐待について人から講義を受ける良い機会となりました。

「平成26年度地域福祉権利擁護事業専門員研修」講師

2月25日に滋賀県草津市の県立長寿社会福祉センターで行われた平成26年度地域福祉権利擁護事業専門員研修において,講師として講演してきました。

「法的に見る地域福祉権利擁護事業に求められる役割と事務」というタイトルで,私的自治から説明される委任契約の基本についてお話しした後で,地域福祉権利擁護事業の実施に際して,それがどう反映するのかについて説明するとともに,その手順違反により生じるリスクについてお話をしました。
高齢化の進展にともない,地域福祉権利擁護事業(日常生活自立支援事業)の利用者も増加の一途であり,他方で難しい問題も少なからず生じていることから,これまでの福祉的観点だけではなく,資料の保存,物品の預かり・返還時の具体的手続,利用者死亡時の法的処理など,多少つっこんだ制度運営的な観点からのお話にも言及しました。

対象は滋賀県内の市町村社会福祉協議会で自立生活支援専門員をされている方々で,配布したレジュメにびっしりとメモをとって,帰っていただいた方も少なからずおられました。

終了後には,いくつかのご質問や事業見直しへの協力要請をいただくなど,良い時間でした。

滋賀六士会 研修会「成年後見人の職務における実務上の諸問題」講師

さる1月28日に滋賀県草津市のボストンプラザホテルで開催された滋賀六士会研修会「成年後見人の職務における実務上の諸問題」において,講師をしました。
同日の対象は六士業の士業者で,講師は,滋賀県司法書士会から町田一平先生,近畿税理士会滋賀県支部連合会から杉本浩志先生,弁護士会から私でした。

成年後見制度について,第一部では各会の取り組みについて各講師が報告し,第二部ではシンポジウム形式で進行役に中村明宏先生(滋賀弁護士会)を加え,後見業務を身上監護と財産管理に大きく二つに分けた上で,その実際についてお話をしてきました。
身上監護については,住居の確保と居所の指定,見守り,医療同意,延命中止といった後見業務では避けてとおれないシビアな問題について,財産管理については,預貯金の管理,投資・投機取引,不動産の管理,扶養義務の履行,贈与・寄付,相続人としての権利行使,生活保護,後見事務の終了といった基本的事項について報告・議論を行いました。また,マイナンパー制度の開始に伴う変更についても言及がありました。

各会の研修状況等を把握することができ,今後の成年後見の増加を考えると,弁護士会にもより大きな役割が求められることを実感した研修会でした。

「弁護士業務におけるIT利用入門の入門」(自由と正義2月号)の補足(Ⅴについて)

Ⅴ 弁護士のためのIT活用

Ⅴ2 PCのモニターは暗めに設定する

PC用メガネはJINSを使っています。
度なしもあるので,視力の良い人もおすすめ。

Ⅴ3 キーボードの配置を見直す

リストレストですが,ジェル状のものが入っているタイプは,冬場とても冷えることがあるので要注意。

Ⅴ4 PC操作を効率化・迅速化する

脱マウスと書いていますが,マウスとキーボードの間の手の移動を最小化するため,マウス側でも色々できるようにMad Catzのマウスを使っています。
ボタンに色々な機能を割り付けることができますので,簡単な作業はマウスだけで完結します。

マウスをもったら持ちっぱなしというイメージです。

ビジネス法務系スター弁護士サイ太先生から指摘がありましたが,CTRL + Y というショートカットも便利です。

説明は面倒なので,こっちを読んでください。
[windows]すげえ使える「繰り返し」のショートカット=Ctrl+Y

Caps と CTRLの入替えについては
CtrlとCapsを入れ替え! Windowsのキー配列をカスタマイズ
を参照。

画面分割ソフトについては,EIZOのScreenSlicerを使っています。
1枚だけはEIZOのモニターにする必要がありますが
マルチモニターの場合でも1枚だけEIZOなら,EIZOでない他のモニターも分割できます。

親指シフトについては,日本語入力コンソーシアムを参照するか,Wikipediaでも見てください。

具体的な導入方法については,
こちらのブログの一連の「親指シフト導入記」を参照していただくのが良いと思います。

親指シフトは,Let’s Note ともVAIO Proとも相性は良いです。

「弁護士業務におけるIT利用入門の入門」(自由と正義2月号)の補足(Ⅳについて)

Ⅳ1 スキャナーについて

シートフィーダ型のスキャナーとして念頭にあったのは,
富士通 FUJITSU ScanSnap iX500 (A4/両面/Wi-Fi対応) FI-IX500A
オーバーヘッド型は
富士通 FUJITSU ScanSnap SV600 (A3/片面/オーバーヘッド読取方式) FI-SV600A
である。

Ⅳ2 スキャナー以外の情報電子化機器について

文書撮影に使うデジカメとしては,Olympus STYLUS SH-1などオリンパス社のコンデジに定評がある。
スマートフォンと連携することができるので,デジカメで撮影した写真をスマートフォンに自動で転送し,そこからさらにiftttのような自動化アプリとの組合せで,EvernoteやDropboxに自動保存するといったことも可能。

スマートフォンアプリとしては,Evernote社が提供しているScannableというアプリが使いやすい。

Ⅳ3 FAXの電子化について

前の記事で書いたOfficejet Proを念頭に記述した。

Ⅳ4 債務整理事件における資料の電子化について

通帳のスキャンに使用しているのは,
富士通 FUJITSU ScanSnap iX100 (A4/片面/バスパワー駆動) FI-IX100W
である。
通帳を横向きに入れるのがコツ。

個人的には,通帳の写しを紙のちょうど真ん中に印刷できるのが気に入っている。

「弁護士業務におけるIT利用入門の入門」(自由と正義2月号)の補足(Ⅲについて)

個別の商品名を書くことが些か憚られたので補足等。

Ⅲ1 PC選びについて

個人的にはhp社のPCを推している。
トラブルが少なく,ケースがあけやすいため。
メモリを足したり,デュアルモニタに対応させるためにグラフィックスカードを挿したりし易い。

Ⅲ2 キーボード選びについて

all 30グラムのキーボードで現行品としては,
東プレ Realforce108US 静電容量無接点方式 ALL30g ホワイト USB SJ38D0がおすすめ(リンク先はAmazon)。

仕事を早くする(手の移動を最小化する)という観点からは,テンキーを使うべきではないと考えていて,自宅ではRealforce 89S 10thというテンキーのないキーボードを使っているが,残念ながら廃盤になっている。

キーボードに2万円近く出せないという人は,せめて
富士通コンポーネント Libertouch White USBキーボード 日本語108キー 入力荷重調整可能 ホワイト FKB8540-051/Wを試して貰いたい。1万2000円くらい。

高価品のキーボードは10年くらいは使えるので,トータルコストとしてはそれほど高くないというべきだろう(万年筆やボールペンにもっと高いお金を払う人は沢山いる)。

Ⅲ3 複合機選びについて

記事を書くにあたって念頭に置いていた機種は
HP ヒューレット・パッカード A4複合機 Officejet Pro 8610 ( ワイヤレス 自動両面 4色独立 ) A7F64A#ABJである。
記事では3万円程度と書いたが,Amazonで2万5千円程度。

Ⅲ4 プリンター選びについて

A4モノクロレーザーについて,念頭にあった機種は
brother A4モノクロレーザープリンター 30PPM/両面印刷/有線・無線LAN HL-L2365DW。約1万4千円。これを3台くらい使うのが理想。1台は封筒印刷用にしたい。

A3インクジェットは
Canon キヤノン インクジェットプリンタ PIXUS iX6830
あたりで対応できるだろう。